● 「徳川風雲録」 (テレビ東京 1月2日 [水] 14:00〜23:55 放送) より
http://www.tv-tokyo.co.jp/fuunroku/
出演 〜 徳川吉宗:中村雅俊 、於由利の側仕 お須磨:井上和香 、
吉宗の母 於由利:かたせ梨乃 、大岡越前守忠相:石黒 賢 、 他 。
【 徳川家宣の治世。 富士山が100年振りの大噴火をし、諸国に地震が頻発。
紀州でも大地震が発生。】
人々 : 地震だぁ〜〜! あ〜ぁ あ〜ぁ あ〜ぁ! あ〜〜!
・・・
於由利 : ァ ぉ 女 子供が先じゃ!! 親は子の手を離してはなりませぬぞぅ!
人々 : はい! はい!

須磨 : 高台へ 高台へ 逃げるのじゃぁ!!
人々 : さぁ さぁ 早く! さ さ 早く!
・・・
【 於由利が、家の中に逃げ遅れた子供が居るのを見付けて、駆け寄る。】
於由利 : ああ〜 危な〜い!! 早く 早く 早く 早く!!
さ 逃げるのです〜!! 早く逃げるのですぅ〜!!
【 余震が来て、於由利の助けに入った家が、崩れ始める。】
須磨 : ああ〜〜!!
於由利 : あっ あ〜〜!
【 於由利が、崩れ落ちた家の下敷きになる。】
須磨 : お方様ぁ〜〜ぁ!!
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【 江戸 紀州屋敷 】
家来 : 殿〜ぅ!! ァ 殿! 申し上げます。 只今紀州より 早馬到着!
吉宗 : (到着した書状を読む)
理子 : 如何 なされました?
吉宗 : わしの母が、 死んだ!
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【 紀州 和歌山城に吉宗が戻り、家来達の前に立つ。 】
・・・
吉宗 : 皆々承知の通り、我が藩は 只今 大地震に襲われて危急存亡の時である!
よいか これは 戦だと思え! ・・・ 皆々総掛かりにて 戦場へ出陣致し、
怪我人の救出,病人の介抱,死人の埋葬、武士 百姓 町人の分際を越えて、
我が紀州の陣地を立て直すのだぁ!!
家来達 : おう お〜〜〜う!!
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【 人々が総出で、地震の後片付け。】
須磨 : お願いします。 (荷物を渡す)
男1 : はぃ。
須磨 : はぃ。 ハァ
男2 : はい! お願いします! (荷物を渡す)
須磨 : あっ はい! ぅっ よいしょ! (荷物を運ぶ)
男3 : ぉぉ〜!
須磨 : これ お願いします!
男3 : あ〜! お須磨さん 頑張ってるねぇ!
須磨 : ぁは そんなぁ! ゥ〜 (^^)
男3 : へっへっへっへ〜 (^^)
【 そこへ吉宗が、須磨に会いにやって来る。】
須磨 : (吉宗に気付いて) ハァ! 殿〜!
吉宗 : お須磨、 母上に会わせて貰いに来たぞ。
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【 須磨が、吉宗を於由利が埋葬された墓へ案内。】
須磨 : こうするのが、お方様のお望みでした。
村人達と 分け隔てなく、同じ所へ埋めて呉れと。
吉宗 :はっは ァ〜 母上らしいな!
須磨 : お方様は、何時も民の為 何時も村人町人の為を、考えておられました。
分けても、殿が御三家に成られてからは、
私もあの子に負けては居られませぬからと言われて。 殿は 必ず
天下一のお殿様に成られると、固くお信じになられておられました。
【 吉宗が母を回想 〜 於由利 : 新之助やぁ お前なら必ず出来ます。
常に下々の者の事まで考えて、天下一の殿様に成るのですよ。】
吉宗 : 母上、吉宗 きっと精進致しまする。

【 その時、村人の悲鳴が聞こえて来る。】
女1 : きゃぁ〜! おい 助けて〜ぇ!!
男 : 危ないぞ! 下がれ 下がれ!
女2 : お春ちゃん しっかりぃ!
女1 : 誰か! 誰かぁ〜〜ぁ! 誰かぁ! 助けてぇ〜〜 助けてぇ〜〜
・・・
【 吉宗と須磨が駆け付けると、崖に足を滑らせた子供が、
片手を伸ばした母親の手にしがみ付きながら、崖ににへばり付いていた。
そこで、須磨が子供に手を伸ばして、子供のもう一方の手を引く。】
・・・
吉宗 : お須磨! お須磨! (須磨に手を伸ばす)
須磨 : ハイ!
吉宗 : さぁ 早く 早く!
【 吉宗が須磨のもう一方の手を引いて、須磨と一緒に子供を崖から引き上げる。】
子供 : 母ちゃ〜ん!! (助かって、母親に抱き付く)
母親 : あ〜 良かったぁ〜!! ぁ 良かった!
村人 :有難う御座います 有難う御座います!
吉宗 : 良くやったぞ! お須磨。
須磨 : はぃ。
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【 吉宗が、二人の地方巧者に用水工事の策を問う。 須磨も吉宗の後ろに控える。】
吉宗 : 二人共 話は聞いて呉れたと思うが、わしは この紀州のだだっ広い痩せ地を、
灌漑用水に拠って 肥沃な一大新田に作り直したいんだ。 出来るかな?
井沢 : はっ! (図面を見せて) 先ずは これなる紀の川右岸、
王子藤崎より水を取り入れ、北岸の荒れ地を灌漑して 六里半下ります。

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【 吉宗が、用水工事現場を視察。】
・・・
家来 : 御安心下さりませ、御覧の通り着々と進んでおります。
吉宗 : ぅん。
【 そこへ、慌てた様子の須磨がやって来る。】
須磨 : 殿!
吉宗 : お須磨、どうした?
須磨 : 面倒な事になりました! かたせ村の漁師十人ばかりが、隣藩 伊勢山田の
新しい御奉行へ、殴り込みに行こうとしております!
吉宗 : 何!?
須磨 : 事の起こりは三年前、我が紀州 熊野灘に現れた鯨で御座います。
その鯨に最初に銛を打った漁師 久兵衛(?)と、
仕留めた伊勢藩の漁師達との間で、その所有を巡り争いが起こりました。
久兵衛は伊勢藩に暴れ込み、鯨を無理矢理持ち去ったのです。
伊勢山田奉行は、御三家 紀州を恐れて、この問題を棚上げにして来ました。
吉宗 : それが新しい奉行になって、変わったと申すのか?
須磨 : はい! この新任奉行は、紀州の漁師達が悪いのは明白、
御三家を傘に 鯨を奪った罪は軽からずとして、鯨の売り上げの一割を
差し引いた、残りの全額を返すようにと、久兵衛に言い渡したのです。
吉宗 : だが久兵衛は承知せず、漁師十人程 引き連れて、
山田奉行へ殴り込むと言うのか?
須磨 : はい 或いは もぅ ・・・

吉宗 : 分かったぁ! わしが行こう! 御三家 紀州に楯突く事を承知で、
道理を通した骨のある男に会ってみたい。
その新任奉行の名は、何と申すのか?
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【 吉宗が伊勢 山田奉行所へ出向く。 須磨も同行。】
大岡 : 伊勢山田奉行、大岡越前(守 忠相)で御座る。
・・・
吉宗 : 我が藩の荒くれ漁師十人程、こちらに邪魔を致しておるのではないかと
思うのだが?
・・・
大岡 : この無法の者共、御三家紀州の漁師であるを良い事に、トラの威を借る狐。
奉行所へまで押し掛けたる段、真に不届き その罪決して軽からず。
即刻 打ち首獄門の刑に致す所存。
・・・
吉宗 : ここは一つ、この吉宗に免じて 何とか為らぬのか?
大岡 : 為りませぬ! 例え御三家 紀州様が御相手でも、
曲げられぬ者は曲げられません!
・・・
大岡 : 処刑致す、首謀者 久兵衛 首を前へ出せ! (太刀を構えて)
久兵衛 前に。 えいっ! (久兵衛の後ろ首を軽く峰打ち)
久兵衛 : うっ!!?

大岡 : 久兵衛、打ち首は これにて終わりじゃ。 法は曲げられぬが、
罪を減ずる事は出来る。 久兵衛、鯨の売上金 二千二百五十両、
やなか村漁師へ返却致すを持って、一同 放免致すものとする。
久兵衛・漁師達 : あっ! 有難う御座えますぅ!! 有難う御座えます!
・・・
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