● 「オトコマエ!」 (NHK総合テレビ 6月14日 [土] 20:00〜20:30 放送) より
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/otokomae/html_oto_story08.html
武田 : どうしてぇ〜 医者になろうだなんてぇ、殊勝な気 起こしたんだ?
前坂 : 流行病で 女房を亡くしてな。
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【 回想 】
女房 : あんたぁ〜 私が死んでも、二度と悪い事をしないでねぇ!
前坂 : あっ!
女房 : (娘に)父ちゃんが悪い事しない様に、 母ちゃんの代わりに
ず〜〜っと 見張ってるんだよぅ。
娘 : ゥン。
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前坂 : 俺には 出来た女房だった、 彼奴のお陰で 俺は変われた。 死んだ女房の
縁戚に医者が居て、 頼み込んで見習いやらして貰った。 医者になれば、
少しは罪滅ぼしが出来て、 あっちぃ行った女房も喜んで呉れる。
武田 : どうする積もりだぁ? これから。 ど〜ぅも 信じらんねぇんだょ!
そこまで思ってたらなぁ、命懸けで医者んなれよぅ!! お前の女房は、
命懸けで お前を真人間に、 変えようとしたんだろぅ。 今度は お前の
番だろぅ。 親父の印籠の話はぁ忘れた、 何とも思っちゃいねぇ。 俺が
本当に忘れちゃいけねえ形見は、何時も ここ(胸の中)にあるからな。
己の命を懸けて、誇りを守り抜いた。 それが俺の親父だって事だぁ。
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【 前坂が住む長屋に、前坂の昔の悪仲間に雇われた浪人共が現れて、娘を誘拐。】
浪人 : (娘を抱えて、長屋の住人に)退きゃがれ!
住人1 : ぅわっ! 人攫〜い!! 人攫いだぁ〜〜〜!!
住人2 : どうしたんだい?
住人1 : 志保ちゃんが! 今の...
【 そこへ、藤堂がやって来る。】
藤堂 : どうした!?
住人1 : 前坂先生の娘さんが、志保ちゃんが攫われて!
藤堂 : ああっ! (浪人達の後を、追う)
住人1 : あっ!
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【 前坂が道を歩いていると、後ろから昔の悪仲間が現れて、前坂の肩を叩く。】
悪仲間 : 医者になる道は、へっへ 断たれやしたね!
前坂 : 源之助 (診療所への、文の投げ込みは)やはり手前かぁ〜!!?
悪仲間 : おっとぅ! い〜ぃねぇ! 昔のあんたが戻ってったじゃないですかぁ!
はっはっはっは はっはっは (^^) さぁ 行きましょうや!
前坂 : 何!?
悪仲間 : 娘さんがねぇ、仲間と一緒に お寺で待ってます。
前坂 : 志保が!!?
【 武田が、昔の悪仲間に誘われている前坂を見掛けて、二人の後を追う。】
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【 昔の悪仲間の一味達が待ち構える寺。】
一味1 : 源之助、 この男か?
悪仲間 : ああ! ちっとばかし、手間は取らせやがった!
前坂 : 志保は何処だぁ? 何処に居るぅ〜?
一味1 : 前坂殿、 お主の眼術があれば、この仕事は容易い。
一味2 : 今宵、材木問屋の福屋に大金が入る。
店の主を我らの思い通りに操りたいのだ。
一味1 : お働き、期待致しますぞ。
前坂 : 俺は 手を貸さん。
【 武田が少し離れた場所から、前坂と昔の悪仲間の一味達の、様子を伺う。】
悪仲間 : 強情だねぇ、 (志保を攫った浪人達に) おう!
【 堂の中から、前坂の娘を攫った浪人達が現れる。】
前坂 : 志保〜! 志保〜〜〜ぅ!!
娘 : ぉ父ちゃ〜ん!!
【 浪人が娘に刀を当てる。】
悪仲間 : これでも仲間に入らねぇのかぇ?
前坂 : 志保〜
娘 : お父ちゃん 駄目だよ! 悪い奴の仲間に入ったら!
悪仲間 : けっ! 健気だねぇ、 いいなぁ 力 貸して貰うぜぇ!
【 武田が成り行きを見守っていると、
前坂が、悪の一味が抑える手を振り解き、覚悟をした様に地面に膝を落とす。】
悪仲間 : 何の真似だぁ!?
前坂 : 俺を殺せぇ!! その代わり、娘の命だけは 助けてくれ!
悪仲間 : 何だとぅ!?
前坂 : 俺は もぅ 足を洗ったんだ!!
死んだ女房に、「悪い事はしねぇ もぅ やらねぇ」 そう誓ったんだ!!
【 武田は、そのまま状況を見守っている。】
一味2 : はっはっはっは 此奴 何を言っているのだ!?
悪仲間 : いい加減にしろ! (前坂の背中を蹴る)
娘 : 父ちゃ〜ん!!
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【 前のめりに倒れた前坂を、悪仲間とその一味が、何度も踏み付ける。】
前坂 : ああ〜! あっ! あっ! ・・・
悪仲間 : 兄貴一人だけ 良い子になんじゃねぇよぅ!!
一味2 : 小五郎さん、 色良い御返事を貰おうじゃないか?
前坂 : 殺せ。
一味1 : 思い通り殺してやるぅ〜!! (刀を抜いて振り上げる)
【 刀を振り上げた悪の一味の手に、手裏剣が飛んで来て刺さる。】
一味1 : うっ!!
悪仲間 : 誰だ!
【 武田信三郎が現れる。】
前坂 : 信三郎...
悪仲間 : 何だぁ 手前はぁ!?
武田 : (前坂に) 俺はあんたを信じる! 疑って済まなかった、
素直にあんたを信じてぇって、 口に出せなかったんだ。
前坂 : 信三郎...
【 塀の上に、藤堂が現れる。】
藤堂 : そうだぜ、信三郎!
【 藤堂が塀から飛び降りて、先ず 娘を抑えている浪人達を払う。】
藤堂 : ほらぁ! (娘を背負う)
武田 : 逸馬、お前!?
藤堂 : それは こっちが聞きてぇよ! 俺は志保ちゃんを追い駆けて、
途中見失った、 許せ!
武田 : いいって事よ!!
【 武田と藤堂の二人が、悪の一味達を打ち倒す。】
悪仲間 : 許して下せえ! もぅ 江戸を離れやすから!

武田 : いいや そうはさせねぇ! 江戸は離れさせねぇ!
お前らが真人間に、生まれ変わるまで、俺と小五郎が 一生 付き合ってやる!
いいよなぁ、小五郎?
前坂 : ぁぁ〜 付き合うぜ、 ぁっ (気を失う)
武田 : 小五郎?
藤堂 : 志保 ほら(背中から降ろす)。
武田 : 小五郎? ぉぃ しっかりしてくれ。
娘 : 父ちゃん 父ちゃん。
武田 : 小五郎?
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【 前坂が、良晏の診療所に担ぎ込まれて、良晏の手当てを受ける。】
前坂 : (意識が戻って) ぁ 良晏先生!
良晏 : 怪我人となって 戻って来るとは、 おかしな人です。
前坂 : 良晏先生、私は...
良晏 : お前さんを連れて来た二人は、それは執拗く何度も何度も頭を下げて頼むん
です。 破門を許してやって欲しい、立派な医者に育ててやってくれってね。
前坂 : 信三郎! 逸馬!
良晏 : 良き友に恵まれましたぁ。
前坂 : はい!
良晏 : さ さぁ!
前坂 : ぁ
良晏 : 暫く養生して、 教える事は 未だ山程あります。
前坂 : はい!
前坂 : 志保。
娘 : 父ちゃん。(前坂に抱き付く)
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【 一風堂 】
・・・
茜 : 良かったですね、 前坂先生も 信三郎様も...
仙人 : ぅぅん、 人を恨む事など、 信三郎は そもそもが苦手じゃ。
藤堂 : ここ 一風堂で学んだ者は、皆 根っ子まで腐っちゃいない、
男も女も、皆 良い奴ばっかりですよ、 ねぇ、仙人! (^^)
仙人 : 女子の力は、大きいの〜ぅ! (^^)
茜 : ぇぇ! (^^)
仙人 : じゃが、 男で変わる女子も おるがの〜ぅ!
茜 : まぁ! (場都が悪そうな顔)
武田 : お〜い! 饅頭 買って来たぞ! 皆 食おうぜ!

【 子供達が、歓声を上げて縁側に出て来る。】
子供達 : あ〜! やったぁ〜! 食べた〜い!
武田 : ぁ ぉぃ 慌てるな 金八! 今 上げるから! ほら!・・・
・・・
藤堂 : 丁度 小腹が空いたところだ、ぉぃ! (両手で二つ取る)
武田 : お前、一つだよぅ! ぉ前!
【 武田が、藤堂の饅頭を一個 取り戻そうとする。】
藤堂 : ああ〜! ああ〜! ああ〜!
武田 : ああ〜!!
【 取り合いをしていて、饅頭を地面に落としてしまった。】
関連ブログ : オトコマエ! 第8回「信じてえ」(中編)
関連ブログ : オトコマエ! 第8回「信じてえ」(前編)
関連ブログ : 井上和香ちゃん オトコマエ!(10) 第8回 信じてえ
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